北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
(初出:2017年6月18日17時41分)
Intel Core i9-7900X (Skylake-X) Review(bit-tech.net)

Core i9 7900Xのレビューが掲載されています。ただし、これはいくつかの情報筋を総合したもので、bit-tech.net自身がCore i9 7900Xを入手して検証したものではないと注意書きがあります。

Core i9 7900Xは10-core/20-threadで周波数は3.30GHz/TB 2.0 4.30GHz/TB 3.0 4.50GHz、L3キャッシュ容量は13.75MBとなります。Core X seriesの第一弾の1つとして登場予定で、第一弾の登場時点ではこれが最上位となります(12-coreのCore i9 7920Xは8月、14-core以上は10月予定)。TDPは140W、価格は$999といわれています。

bit-tech.netにはTurbo Boost全コアの周波数も掲載されており、Core i7 7800X, i7 7820X, i9 7900Xの3種類はいずれも4.00GHzとなります。
 
測定環境は以下の通りです。

  ・M/B:X299搭載マザー
  ・メモリ:Corsiar Vengeance RGB 3000MHz DDR4 8GB×4
  ・GPU:Zotac Geforce GTX 1080 8GB Amp! Edition
  ・電源:Corsiar RM850i
  ・SSD:OCZ Arc 100 240GB
  ・CPUクーラー:Fractal Design Celcius 24
  ・OS:Windows 10 64-bit

Core i9
7900X
Core i7
6950X
Ryzen 7
1800X
HandBrake Video Transcoding60 sec71 sec84 sec
PCMark 10 Photo Editing413637453666
CPU-Z BenchmarkSingle-threaded498493443
Multi-threaded608454944674
Terragen 4141 sec154 sec172 sec
Cinebench R15Single-threaded194166162
Multi-threaded216920831626
Ashes of the Singularity: EscalationMinimum44 fps46 fps35 fps
Average51 fps55 fps41 fps
Deus Ex: Mankind DevidedMinimum84 fps83 fps69 fps
Average104 fps106 fps92 fps
Fallout 4Minimum92 fps94 fps92 fps
Average110 fps114 fps106 fps
3DMark Time Spy10511100557397
VRMark - The Oragne Room10901117829050
消費電力Idle70W78W52W
Load268W195W168W


CPU性能を測るベンチマークでは今までの10-core/20-thread CPUであるCore i7 6950Xを上回るスコアを安定して出しています。ゲームではその差は縮まり、一部ではCore i7 6950Xの方がわずかながら良いスコアとなっているケースも見られます。消費電力はCore i7 6950Xから大幅に上がっているようで、電源の選択は慎重に行いたいところです。

元記事には4.60GHzにオーバークロックした状態でのCore i9 7900Xのスコアも掲載されており、当然のことながら定格時よりも良いスコアを出しています(その分消費電力も凶悪なことになっているが)。
AMDは今ある製品ではRyzen 7 1800Xが最上位となるため、比較対象として並べられていますが、本来これらと対抗する製品は12-coreないしは16-coreのRyzen Threadripperとなります。今夏はCore i9とRyzen Threadripperの熱い戦いが繰り広げられそうです(部屋も暑くなるぜ)



(追記:2017年6月19日22時55分)
The Intel Skylake-X Review: Core i9 7900X, i7 7820X and i7 7800X Tested(AnandTech)
Intel Core i9-7900X And Core i7-7740X CPU Review: Skylake X and Kaby Lake X Debut
Read more at https://hothardware.com/reviews/intel-core-i9-7900x-and-core-i7-7740x-cpu-review#uERiPdoqSWcCkuOV.99
(HotHardware)
10コア20スレッド対応のSkylake-X「Core i9-7900X」性能速報(4Gamer.net)

6月19日を迎え、Core X seriesの予約が開始されたためか、Core i9 7900Xのレビューがいくつかのメディアから掲載されています。大まかな傾向は先行したbit-tech.netのそれと同様で、前世代の“Broadwell-E”から“Skylake-X”で同コアにおいて着実な性能向上が見られます。

興味深いのはAnandTechの記事の6ページ目です。ここでは“Skylake-X”のダイについて考察がされています。AnandTechでは18-coreのダイをHigh Core Count (HCC)と扱っており、“Skylake-SP”最上位の28-coreのダイをExtreme Core Count (XCC) と表現しています。最下位の10-coreのダイはこれまで通りLow Core Count (LCC) と表現しています。

18-coreのHigh Core Countのダイはコアが4×5のマス目上に配置されていますが、2列目の1段目と4段目のブロックはメモリコントローラとなります。4×5のうち2マス分がメモリコントローラとなるため、残りの18マスがCPUコアとなり、Hich Core Countのコア数が18となります。

その下のLow Core CountはHigh Core Countの4列目と5列目を切り取って4×3にしたものだろうと推測されており、High Core Countと同様2マスがメモリコントローラとなるため、4×3=12よりも2少ない10-coreがLow Core Countのコア数となります。つまり、“Skylake-X”のうち最初に登場するのは全てLow Core Countのダイを使用した製品で、後から登場するのがHigh Core Countのダイを使用した製品となります(4×4の14-coreのMiddle Core Countなんてものはないようだ)。

最上位のExtreme Core Countは6×5の配置となり、例のとごく2マス分のメモリコントローラを差し引いて28-coreの構成となります。

Anand Techでは“Skylake-SP”のダイのサイズを以下のように推測しています。

配置・コア数寸法(mm)ダイサイズ
LCC4×3, 10-core22.0×14.0308mm2
HCC4×5, 18-core22.0×21.5473mm2
XCC6×5, 28-core31.5×21.5677mm2


また同じくAnandTechの13ページ目には“Skylake-S”をベースとしたCore i5 6600と“Skylake-X”をベースとしたCore i9 7900Xを双方とも4-core/4-thread(HyperThreading technology OFF)・3.00GHzとして両者のPCの比較を行っています。
“Skylake-S”と“Skylake-SP/-X”ではキャッシュの構造や内部接続が変更されており、同じ“Skylake”の名を冠するCPUであっても相違点がいくつかあります。このテストでも両者の特性の違いを見ることができ、Single-threaded及びMulti-threadedのテストでは“Skylake-SP”が“Skylake-S”を全体的に数%ほど上回るという結果が出ています。Cprpma 1.3 Multi-threadedでは17.3%の差をつけていますが、Encode HandBrake 264-HQ Multi-threadedでは8%も下回るという結果となっており、両者の特性の違いがありそうです(どこまで用いられるかわからないが“Skylake-SP/-X”にはAVX-512もある)。Single-threadとMulti-threadを組み合わせたMixed testと呼ばれる項目では“Skylake-SP”は振るわず、特にOfficeのCompaile Chromiumという項目が-17.2%と足を引っ張っています。

いずれ解説記事が来るでしょうが“Skylake-SP/-X”と“Skylake-S/-H/-U/-Y/”はだいぶ性格が違うようです(CPUコア内部の演算ユニットは共通なのだろうが、キャッシュ構成やインターコネクトの相違で違う性格のものに仕上がったと解釈するのが妥当だろうか。いずれにせよ解説記事が待たれる)。



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コメント
この記事へのコメント
156555 
>熱い多高いが繰り広げられそうです

確かにintelのハイエンドCPUは高いのが多数だな。
2017/06/18(Sun) 17:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156562 
多高い^^
2017/06/18(Sun) 22:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156563 
消費電力以外はなかなかいい感じ
あとはマザーの価格ですかね
2017/06/18(Sun) 23:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156566 
周波数が上がってるにしてもちょっと消費電力が高い様な
2017/06/19(Mon) 05:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156579 
対抗して性能上げるために無理やり周波数上げた感が拭えない消費電力。。
2017/06/20(Tue) 00:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156580 
FXより熱密度が高い分
なお厄介なCPUだ
2017/06/20(Tue) 00:34 | URL | LGA774 #UcKt8tmo[ 編集]
156582 
4亀の記事は比較対象がRyzen 1800Xなせいか
Ryzenのワッパの素晴らしさが際立つ結果になってるのが笑える
2017/06/20(Tue) 02:35 | URL | LGA774 #KfkS430g[ 編集]
156583 
Skylake-Xはゲーマーには不要なCPUだね
2017/06/20(Tue) 02:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156588 
これだけ暑いと1~2年で中のグリスがヘタってしまいそう。
2017/06/20(Tue) 08:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156590 
Ryzen 7 1800Xなんて半分の値段じゃないか
比較するレンジがちょっと釣り合ってないよ
2017/06/20(Tue) 08:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156591 
確かにこれから夏に突入ですが、こういうグレードのシステムを導入する人はほぼもれなく年中通して常温にできる環境も持ち合わせているはずだから関係ない気もする
2017/06/20(Tue) 09:20 | URL | LGA774 #EnGitwzo[ 編集]
156599 
こんなに熱いのにグリスとは…
2017/06/20(Tue) 20:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156603 
日本のメディアで日本における価格性能値の予想をグラフにして明確にしてくれるところはないものか。
なにを基準に出せばいいのか、難しいところではあると思うけど、チャレンジして欲しい。
2017/06/20(Tue) 23:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156624 
4Gamerはいつも諸事情とやらが影響大きすぎてケチの付くような中途半端な検証しかしない印象
2017/06/23(Fri) 05:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156635 
Hardware P-StateをBIOSでONにしているとパフォーマンスが結構下がるらしい
TDPの表記を越えない為の処置のようだ
思ったより駄目だこいつ
無理矢理感が半端ない
2017/06/24(Sat) 20:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156644 
TDPリミットというとAMD FXだとHPCモードとかの例がありましたね
Intelのメインストリームでも
XMPメモリを使ってるとOC判定で強制的にTDPリミットが外れるのか
ターボのクロックに張り付ついて65WのTDP無視しちゃう駄目マザーを思い出した
2017/06/26(Mon) 01:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156663 
個人的には、HPCモードONのワクワク感は好きだったよ。
某CD-Rドライブで安物メディアではメディアのほうが
耐えられないって理由で、初期状態では52倍速モードが
封印されてたのを思い出すw
2017/06/27(Tue) 08:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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