北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Intel Skylake-X and Kaby Lake-X Processors Detailed – Supported by Basin Falls-X Platform With LGA 2066 Socket, Launching in 2H 2017(WCCF Tech)

現行のハイエンドデスクトップ向けCPUは“Broadwell-E”ですが、これの後継となる“Skylake-X”と“KabyLake-X”はともにLGA2066と呼ばれるsocketと“Basin Falls”と呼ばれるプラットフォームを用いることが明らかにされています。

“BasinFalls X-series Platform Overview”と題されたスライドでは“Broadwell-E”の次の世代のハイエンドデスクトップ向けプラットフォームの概要が記されています。使用されるPCHは“KabyLake-X PCH”でCPUとはDMI 3.0 x4で接続されます。PCHから出るI/OはPCI-Express 3.0が24レーン、USB 3.0が10ポート、SATA 6.0Gbpsが8ポートとなります。
 
興味深いのがCPUの仕様です。まず“Skylake-X”ですがこれは純粋に“Broadwell-E”の後継といえるもので、6-coreから10-coreが用意され、メモリはQuad-channel DDR4 non-ECC UDIMMに対応(DDR4-2400は2DIMM/chまで、DDR4-2667は1DIMM/chまでの対応)し、PCI-Express 3.0レーンは44レーンを搭載します。一方奇妙なのは“KabyLake-X”でコア数は4まで、対応メモリは速度こそDDR4-2667まで対応するものの、channel数は2、PCI-Express 3.0レーン数も16までとなります。このスペックだけ見ると、従来LGA115x socketでCore i7/i5 K seriesとして投入されていたものを、無理矢理LGA2066に持ってきたように見えます。一方でLGA1151を用いる“KabyLake-S”は別に存在しており、“KabyLake-X”と“KabyLake-S”の違いはSocketに加えてiGPUの有無(-Xはなし、-Sは搭載する)、TDP(-Xは112W、-Sは95Wまで)、対応するメモリの最高速度(-XはDDR4-2667まで、-SはDDR4-2400まで。ただし、DDR4-2667は1DIMM/chという制限がある。ともにDual-channelである)、チップセット(-Xは“KabyLake-X PCH”、-Sは“KabyLake-H PCH”を用いる)となります。

おそらく“KabyLake-S”と“KabyLake-X”はダイそのものは共通で、“KabyLake-X”はiGPUを無効化し、より高速なメモリに対応、さらにTDPを引き上げより高い周波数を狙ったものになると思われます。一方、“KabyLake-S”は従来のLGA1151の路線を継承し、iGPUを搭載、TDPは95Wまでに押さえられたもの(“Skylake-S”を見ると主流は65Wと35Wになりそう)になるでしょう。“KabyLake-X”はおそらくは倍率ロック解除仕様となるでしょうが、“KabyLake-S”に倍率ロック解除仕様の“-K”モデルが出るかどうかは“KabyLake-X”の存在により不透明です(TDP95Wモデルが“-K”になるんじゃないかと思えるが、その場合“KabyLake-X”との差別化点は周波数くらいになってしまうのではなかろうか)。

“Basin Falls”とLGA2066は“CannonLake-X”の世代まで使用され、その後2020年にLGA2076を用いたプラットフォームが出ると後半の段落でいわれています。LGA2076へ切り替わるのは“IceLake-X”の世代ではないかと予想されています(当該部分では、今回の4-coreの“KabyLake-X”とは別に10-coreまたはそれ以上までを有する“KabyLake-X”があるというような書き方をしているが、“KabyLake”世代の4-core超のCPUは“KabyLake-EP/-EX”に相当するXeonが登場するかどうかに左右されるだろう。そして現時点での見方では“Skylake-EP/-EX”の次は“Cannonlake-EP/-EX”と言われており、“KabyLake-EP/-EX”に相当するXeonの話は出ていない。つまり6-core以上の“KabyLake-X”が登場する可能性は低いのではなかろうか)。

非常にややこしいですが、“Skylake-X/KabyLake-X”ではXeonのSCCダイの転用である“Skylake-X”と、Core i系の4-core+GT2のダイを転用したであろう“KabyLake-X”が同じプラットフォームに同居することになります。そして同じプラットフォームにありながらも、出自が全く異なる2種類のCPUであるため、そのスペックもだいぶ異なったものとなります。ゆえに“KabyLake-X”を“Basin Falls”プラットフォームに搭載した場合、使用できないメモリスロットや制限を受けるPCI-Expressスロットが必然的に出てくるはずで、マザーボードベンダー側もユーザー側も頭を悩ませそうなものになりそうです。



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コメント
この記事へのコメント
153094 
avx512の有効化などで差別化するとか?
2016/07/19(Tue) 01:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
153095 
まとめ乙です。詳細な考察つきで助かります。
Kabylake-Sが65Wまでならば話はわかりやすいのですが、IGPつきの95Wもでるというのが混乱しますね。
ただ、TDPが4.5W~95Wまで同一の設計というのがSkylakeの売り文句でしたが無理もあるので、Cannonlake-Sか遅くともIcelake-Sで上限は65Wになると予想しています。
2016/07/19(Tue) 02:26 | URL | LGA774 #-[ 編集]
153102 
Kaby Lake-Xの存在意義って何なんだろう、有効な使いみちが思いつかない……iGPUなしでメモリ周りの強化するあたり、ゲーム用途?
2016/07/19(Tue) 09:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
153111 
Kaby Lake-Xがソルダリングなら良いな
でもグリスだったりして…
2016/07/19(Tue) 23:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
153116 
今までは-Eと-EPではソケットが同じだったけどSkyLake世代でついにソケットが変わってしまうのですね。なので今度Xeonで組む時はXeon専用のマザーボードを探さなければなりませんね。と言うことは
Supermicro辺りですか・・・英語が読めないので厳しいですね。
2016/07/20(Wed) 04:15 | URL | 初自作でXeon #-[ 編集]
154258 
llga20xxへのアップグレードパスとしては有効性はあるかも?
2016/11/19(Sat) 13:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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