北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
新年明けましておめでとうございます。
早いもので当Blogも開設から10年目に突入しました。今年も北森瓦版をよろしくお願いいたします。

さて、主に昨年の後半の情報を元に今年のPC製品のロードマップがどうなるかおさらいしてみましょう。
 


◇Intel CPU
第2四半期にハイエンドデスクトップ向けの“Broadwell-E”が登場する。そして通例通りであれば同時期に2-wayサーバー向けの“Broadwell-EP”も登場するだろう。

“Broadwell-E”については今までのハイエンドデスクトップ向けと異なり4製品がラインナップされると言われている。

◇Core i7 6900/6800(Broadwell-E / 14nm / LGA2011 / 4ch DDR4-2400)
  Core i7 6950X 10-core/20-thread 3.00GHz/TB 3.50GHz L3=25MB TDP140W
  Core i7 6900K 8-core/16-thread 3.20GHz/TB 3.70GHz L3=20MB TDP140W
  Core i7 6850K 6-core/12-thread 3.60GHz/TB 3.80GHz L3=15MB TDP140W
  Core i7 6800K 6-core/12-thread 3.40GHz/TB 3.60GHz L3=15MB TDP140W

注目すべきは最上位のCore i7 6950Xでコア数が“Haswell-E”の最上位であるCore i7 5960Xからさらに増加して10-core/20-threadとなる。そしてその下のCore i7 6900Kも8-core/16-threadで周波数がCore i7 5960Xよりも高められる。

サーバー向けの“Broadwell-EP”ことXeon E5-2600 v4 seriesは最大コア数が22-coreになるという情報は昨年の中盤頃から入ってきたが、昨年末に中国語のWebサイトに個々のスペックがリークし始めている。

◇Xeon E5-2600 v4(Broadwell-EP / 14nm / LGA2011-3 / 4ch DDR4)
  Xeon E5-2699 v4 22-core/44-thraed 2.20GHz/TB ~3.60GHz L3=55MB TDP145W
  Xeon E5-2698 v4 20-core/40-thraed 2.20GHz/TB 3.50GHz LD=50MB TDP135W
  Xeon E5-2697 v4 18-core/36-thraed 2.30GHz L3=45MB TDP135W
  Xeon E5-2695 v4 18-core/36-thraed 2.10GHz L3=45MB TDP135W
  Xeon E5-2690 v4 14-core/28-thraed 2.60GHz L3=35MB TDP120W
  Xeon E5-2689 v4 12-core/24-thraed 3.10GHz L3=30MB
  Xeon E5-2687W v4 12-core/24-thraed 3.00GHz L3=30MB TDP105W
  Xeon E5-2680 v4 14-core/28-thraed 2.40GHz/TB 3.20GHz
  Xeon E5-2678 v4 **-core/**-thraed 2.30GHz L3=35MB
  Xeon E5-2666 v4 **-core/**-thraed 2.10GHz L3=35MB
  Xeon E5-2660 v4 14-core/28-thraed 2.00GHz L3=35MB
  Xeon E5-2650 v4 12-core/24-thraed 2.20GHz L3=30MB

眺めてみると確かにそれらしいスペックではあるが、現時点ではまだ怪しげな情報である。

最近のIntelのサーバー向けCPUはいくつかのダイをつくりわけており、“IvyBridge-EP/-EX”や“Haswell-EP/-EX”ではSCC, MCC, HCCと呼ばれる3種類のダイが用意された。“Broadwell-EP/Broadwell-EX”もおそらくは3種類またはそれ以上のダイが用意されるであろう。最上位のHCCのダイが24-coreになるであろうことは状況的に確定的であるが、問題はMCCとSCCのコア数である。“IvyBridge”と“Haswell”の世代はXeon E5-2600 seriesの末尾80や90のコア数がMCCの最大コア数であったが、14-coreというのはいかにも中途半端である。一方、SCCは“IvyBridge”と“Haswell”の世代においては“-E”の最大コア数と等しくなっており、これに従えば“Broadwell-EP/-EX”のSCCのコア数は10となり、これはそれほど突拍子な数字ではない。
ただ、いずれにしろ過去の例からの推測の域を出ないものである。

メインストリームのデスクトップ向けは“KabyLake”と“Skylake 4-core+GT4e”が新たに登場する予定であるが、“KabyLake”は2016年に間に合ってもかなり遅い時期、“Skylake 4-core+GT4e”は2017年になりそうというのが最近の情報である。



◇AMD CPU/APU
Intel CPUは比較的静かな年になりそうであるが、逆に激動の年を迎えそうなのがAMD CPU/APUである。

まず今年の前半に“Bristol Ridge”が登場する。これは“Carrizo”をデスクトップ向けとし、DDR4対応としたもので、CPUコアは“Excavator”、製造プロセスは28nmとそれほど目新しい構成ではない。Socketは現行のFM2+ではなくAM4となる予定で、このAM4が現在のFM2+とAM3+の後継となり、両者を統合するプラットフォームとなる。
“Britol Ridge”が“Carrizo”からどれほど変化するのかは不明であるが、“Carrizo”と似た構成になるとサウスブリッジの機能もある程度取り込んだSoCとなるはずである。そしてデスクトップ向けとしては足りない分を別途、外付けチップで補う形となるだろうか。

だが“Bristol Ridge”は前哨戦に過ぎない。本命はもちろん“Zen”であり、そのデスクトップ向けの“Summit Ridge”である。“Summit Ridge”は“Vishera”以来全く更新のなかったFX series CPUの流れをくむ製品で、コア数は最大8-coreになり、さらにSMTの採用により8-coreで16-threadを駆動できるようになるだろう。ただ今のところこれ以上の話は出てきておらず、もちろん詳細なスペックやラインナップも不明である。

“Zen”のサーバー向けについても最大32-coreになるとか、HPC向けAPUとして16-core+GPU+HBMという怪物が出るとかいう話は出てきているが、これも今年の情報を待つことになるだろう。

“Zen”世代のAPUとしては“Raven Ridge”という名前も聞こえてきているが、これはもっぱら2017年になるという見方が多い。



◇NVIDIA GPU
2015年後半から2016年にかけて“Maxwell”のラインナップをそろえたNVIDIAであるが、今年はいよいよプロセスが28nmから14nm/16nm FinFET世代へ移行する年となる。そして用意されているアーキテクチャが“Pascal”である。

この“Pascal”、最上位についてはHBM 2.0を採用するであろうというのがもっぱらの見方であるが、その下についてはGDDR5の発展型(GDDR5XやGDDR6といわれている)を使用するのではないかとみられている。次のAMD GPUもそうだが、今年はGPUにおいてどこまでHBM 2.0が浸透するかも注目点の1つとなりそうだ。



◇AMD GPU
NVIDIAに先駆けていち早く“Fiji”でHBMを採用したりと新しい点も多かったが、一方で真ん中の方では古ぼけたコアを騙し騙し使っていたりとなかなか苦しんでいた様子が見えたAMD GPUであるが、こちらも長きにわたる28nmからようやく14nm/16nm FinFETプロセスへの移行が果たせそうで、おそらくはこのタイミングでラインナップの全刷新が図られるであろう。
個々のコアの名前としては“Greenland”、“Ellesmere”、“Baffin”という名前が出てきており、アーキテクチャを表す世代の名前としては“Arctic Islands”とも“Polaris”とも言われるようになっている。“Polaris”については昨年末に出てきたのもので、現行のGraphics Core Nextからの大きなアーキテクチャ改良が示唆された。

とりあえず、こちらも最上位GPUについてはHBM 2.0を採用することになるだろう。



とりあえず駆け足でおさらいしましたが、いかがでしょうか。
今年も皆様と自作PCにとって良い年になりますようお祈りします。



PCパーツの通販は・・・
ソフマップicon 1's TSUKUMO ネットショップ ドスパラ パソコン工房

コメント
この記事へのコメント
151037 
AMDが後ろにずれこんだ分、一気に集中したな
2016/01/01(Fri) 14:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151038 
10年目おめでとうございます。
おや、Core i7 6950Xは10-coreですねぇ・・
いやね、以前はゲーム以外の独自記事もありましたねぇと。いやはや。
2016/01/01(Fri) 15:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151039 
Zenが気になってはいるが、今のシステムが結構古いので、Bristol Ridgeが出たらすぐ組んでしまおうと思っている。
2016/01/01(Fri) 16:09 | URL | LGA774 #xwHVJmBg[ 編集]
151040 
あけましておめでとうございます。
最近、ローエンドのSoCの話題が少なくて。。。
うちのサブPC、Bay Trail-Dなのですが、
DDR4対応の製品が出たら買い換えたいと思いつつ、
妥協して他への買い替えかな、とも考えているところ。
2016/01/01(Fri) 19:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151042 
謹賀新年!
いつも楽しくハードネタを拝見しています。
PCではスプレッドシートとゲームしかしませんが、今年はAMDのZENとnVidiaのPascalに期待しています。
2016/01/01(Fri) 22:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151048 
あけましておめでとうございます。 AMD APU“Bristol Ridge”ですがhttp://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=4714#biosを見るとFM2+でも販売されそうですよ
2015/12/28 Update APU AGESA code for Carrizo support
2016/01/02(Sat) 19:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151050 
Polarisは次世代Xboxにも関わってるようですね、興味深いです
2016/01/02(Sat) 22:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151055 
>>151048
ソケットは完全に新しくなると思っていたのでそれは驚きだ。
でも元々互換性の高さが売りだったのだから、ある意味いい事だとも思う。
2016/01/03(Sun) 12:38 | URL | LGA774 #xwHVJmBg[ 編集]
151065 
4月1日から増税で更に自作派には厳しい時代だと思うけど、頑張りましょう
2016/01/04(Mon) 00:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151066 
Bristol Ridgeはアイドル性能がノートPCと同じだったら
i7-xxxxTのような使い方もできるというわけか・・・・
2016/01/04(Mon) 04:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
151067 
明けましておめでとうございます。

新ドライバ系でギリギリサポートされたR7950、買い換える事になるのかな・・・。

まぁ、換えなくても問題は無いけど。
2016/01/04(Mon) 09:59 | URL | i7 市民 #-[ 編集]
151071 
おめでとうございます。
いつも楽しく拝見しております。

今年はUSB3.1 Gen2とM.2 SSDの普及を期待しています。
2016/01/05(Tue) 00:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://northwood.blog60.fc2.com/tb.php/8392-774492e5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック