北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD at ISSCC 2015: Carrizo and Excavator Details(AnandTech)
AMD’s Carrizo Offers Big Power Savings Over Kaveri(VR World)
AMD's Excavator Core is Leaner, Faster, Greener(bit-tech.net)
AMD Releases more Carrizo Details: AMD's ISSCC 2015 Presentation(PC Perspective)
AMD Carrizo specs revealed at ISSCC (Fudzilla)
AMD、新アーキテクチャ「Carrizo」の詳細アーキテクチャを発表(Impress PC Watch)
AMD,次期APU「Carrizo」の詳細情報を公開。Kaveriと同じ28nmプロセス技術を採用しながらトランジスタ数を29%増量できた秘密とは(4Gamer.net)

数ヶ月前にAMDは“Carrizo”の存在を明らかにした。そしてその“Carrizo”の詳細がISSCC 2015で明らかにされた。

“Carrizo”は28nmプロセスで製造され、前世代と比較し電力効率を向上させている。CPUは“Bulldozer”アーキテクチャの最後の世代となる“Excavator”を使用する。GPUは最新のGraphics Core Nextアーキテクチャとなる。そして“Carrizo”はサウスブリッジ機能までを取り込んだ真のSoCとなる。
 
AMDはISSCC 2015で“Carrizo”に関する情報を公開した。そして、“Carrizo”がTDP15~35Wの“Kaveri”よりも小さく、より電力効率を高く、より速くなるよう開発されたことが示された。AMDは“Carrizo”でAMD史上最も電力効率を向上させることができたと述べている。さらにこの“Carrizo”は前世代と同じ28nmプロセスのままであることも重要である。

“Carrizo”に使用される“Excavator”は“Bulldozer”アーキテクチャの最新のコアである。“Excavator”は前世代の“Steamroller”と比較してIPCを5%向上させつつも、電力消費を削減している。“Excavator”ではL1キャッシュ容量が前世代の2倍となっており、また最新の命令も搭載される。

AMDはコアの全てを手作業で配置するようなリソースを有しておらず、多くを自動化された配置とルートに頼っている。自動化すると通常はソフトウェアの非効率性と通常セル設計の仕様により、トランジスタを多く使いがちである。また、スペースの浪費も多く、ダイサイズがかさんでしまう。AMDはこれらの事項を処理し、“Excavator”では電力効率を増し、競争力のある設計に仕上げた。

AMDのCPU開発チームはGPU開発チームと密接に連携し、高密度セルライブラリを用いた。GPUはより低速で動作するが、より高密度な設計となっており、cycleあたりの処理能力を高めている。CPUはより高速であるが、より多くのロジックよりもより多くのキャッシュを搭載するリークの多い設計である。AMDは“Excavator”で高密度設計ライブラリを用い、前世代の“Steamroller”と比較してダイサイズを23%削減した。またメタルスタックもGPU寄りのものを採用し、高密度化を実現するだけでなく、内部ユニット間の接続を短縮する効果も得られているという。

AMDが示したpower/speedカーブを見ると、「高速動作に最適化した」前世代の“Steamroller”と比較してトランジスタスイッチング速度の電力スケーリングが良いことが分かる。“Steamroller”と“Excavator”のカーブは20W付近で交差するが、これはチップ全体の数字ではなく、モジュール辺りの数字であると考えるべきだろう。TDP35WのMobile APUであれば、モジュールあたりのTDPは10~13Wとなるはずだ。この付近であれば“Steamroller”よりも“Excavator”が勝る。“Excavator”は同TDPでより高速に、あるいは同じ速度でもより省電力に動作できる。

Adaptive Voltage Frequency Scaling (AVFS) は電圧と周波数をモニタする新しい方法である。1つの“Excavator”コアには10このAVFSモジュールがあり、500前後の周波数センサーパスがある。最近のチップは非常に複雑で、周波数のスケーリングや電力の配分がチップ毎に異なる。AVFSモジュールの実装により、電圧と周波数をチップ全体で監視・調整でき、全体の効率を最適化できる。これらのモジュールはどこの領域が電圧の増減を必要としているかを知り、必要とする電力供給の調整を行うことができるという。そして、AVFSではシリコンの品質に応じて調整を行うことができるという。

何とか訳していますが、Impress PC Watchや4Gamer.netに日本語の解説記事も出ていますので、そちらを参照いただくのも良いかと思います。

先日のリークと大筋は同様で、“Carrizo”が前世代の“Kaveri”から電力効率を増したAPUであること、高密度設計を採用することにより、ダイサイズを23%削減したことが示されています。このよりGPU向けの高密度設計の設計の採用により、GPUのリーク電流は18%削減された一方、同消費電力で“Kaveri”よりも10%以上高い周波数での動作が可能だとしています。

トランジスタ数は31億で“Kaveri”と比較すると同じダイサイズに29%多くトランジスタを搭載しています。また“Excavator”のIPCは“Steamroller”比で5%増しと記載されています。このあたりも昨日のリーク通りです。

(過去の関連エントリー)
ISSCC 2015で使用するとされる“Carrizo”に関するスライドがリークする(2015年2月23日)



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コメント
この記事へのコメント
147272 
記事タイトル"Carizo"になってますよ
2015/02/25(Wed) 12:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147275 
Carrizoは低電力最適化だから単純にSteamroller → Excavatorによるワットパフォーマンスの話はできないってことだな
そしてデスクトップ用の電力帯域ではKaveriに劣るケースも有りと
それはたしかにKaveri-refreshでお茶を濁すしか無いわ

とりあえずBroadwell-Uより良いのはH265の4kデコーダくらいか?
2015/02/25(Wed) 12:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147282 
pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20150226_690092.html
後藤弘茂さんの記事によるとDDR4にも対応するみたいですね
2015/02/26(Thu) 12:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147291 
GPU性能も高性能だよ
後はサウス統合の効果がどれほどかだね
2015/02/26(Thu) 17:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147309 
けっこう良さげなノートPC向けのパーツなのに
AMD製品を採用してくれる数少ないメーカーLenovoなんかが
実はこっそりマルウェア仕込んでましたとか言って足を引っ張る
なんかAMDってこんなんばっかなんだよな
2015/02/28(Sat) 03:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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