北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD Opteron Roadmap Reveals Next Generation Toronto and Carrizo APU Details – Excavator Cores and Volcanic Islands Fusion(WCCF Tech)
AMD Will Reduce Focus on High-Performance Multi-Core Chips for Servers.(X-bit labs)

AMDは次世代Opteronに関する新たなロードマップを明らかにした。そこには新たなチップとして“Toronto”と呼ばれるAPUとCPU、“Cambridge”と呼ばれるCPUの名が見られた。そしてさらに2015年に予定されている“Carrizo”APUに関する情報ももたらされた。

新たなOpteronのロードマップでは2P/4Pサーバー向けは“Piledriver”コアのOpteron 6300 / 4300 seriesが2015年まで続投する。つまりこのMulti-socket・ハイエンドサーバープラットフォームには“Steamroller”や“Excavator”はもたらされない。一方、1Pのサーバー向けAPUとしては“Berlin”と“Toronto”がもたらされる。
 
“Berlin”は“Kaveri”の派生品で、最大4-coreの“Steamroller”系x86 CPUコアと、“Sea Islands”アーキテクチャ―Radeon HD 7790―“Bonaire XTX”と同世代のRadeon R7 series iGPUを搭載する。“Berlin / Kaveri”にはいくつか派生品があり、また“Kaveri”では“Oland”とのDual-graphics機能も提供される。

“Kaveri”はA10-7850KとA10-7700Kが投入され、どちらも倍率ロックフリーである。“Kaveri / Berlin”はどちらもDDR3に対応する。(“Berlin”は)SocketFM2+またはBGAで提供される。対応チップセットは“Bolton SCH”となる。機能としてはHSA / hUMAに対応する。I/OとしてはPCI-Express 3.0を備える。“Berlin”はAPU版とCPU版が存在する。APU版は1 processorのMedia clusters―例えばクラウドやメディアストリーミングなどを念頭に置いている。一方、CPU版は“Steamroller”系CPUコアのみを搭載したもので、1 processorのWebやビッグデータを扱うエンタープライズクラスタ等への採用が考えられている。

“Berlin”の次の世代の製品が“Toronto”で、2015年のAPUであり、“Carrizo”と同世代のものである。
明らかになったスライドによると“Toronto”とは4-coreまでの“Excavator”系x86モジュラーコアを搭載し、“Steamroller”からIPCの大幅な向上が図られるという。性能向上の具体的な数字は明かされていないが、30%前後とも噂れており、AMDの新アーキテクチャとしては劇的な向上になりそうである。“Excavator”世代の製造プロセスは明らかになっていないが、以前の情報では20nmプロセスではないかと言われていた。そしてiGPUであるが、“Volcanic Islands”世代のものを搭載する。


“Volcanic Islands”はRadeon R9 seriesのうち“Hawaii”で用いられており、Graphics Core Next 2.0 architectureとも呼ばれ、“Mantle”や“TrueAudio”に対応し、OpenCLへの最適化が行われている。“Carrizo”はDDR3・DDR4メモリに対応する。おそらくはDDR3に対応する“Carrizo”はSocketFM2+で対応でき、DDR4メモリに対応するものは新Socketが必要ではないかと思われる。“Carrizo / Toronto”はどちらもPCI-Expess 3.0に対応し、またHSAに対応する。

“Toronto”はAPU版とCPU版があり、BGA版やSoC版があるという。SoC版はAPUのダイにサウスブリッジの機能を統合するものになる。これにより消費電力と実装面積を削減し、AMDのHSAが追求するcoherent architectureがもたらすワークロードに最適化したものとなる。AMDはプレゼンテーションの中で、“Toronto”APUを使用したシステムの最大消費電力は70Wであると述べた。

ローエンドには4~8-coreのARM Cortex-A57コアを使用した“Seattle”CPUが描かれている。“Seattle”は1P向けでDDR3/DDR4メモリに対応する。これに続くのが“Cambridge”で2015年に登場する。“Cambridge”も64-bit ARMコアを使用する。

2014~2015年のサーバー製品を以下にまとめます。

2014年2015年
2P / 4P server6300, 4300 sries
Warsaw CPU - 6300 series
4-16 Piledriver x86 CPU
DDR3, HT3, SR56x0+SP5100
2,4-way : SocketG34 6300 series
2-way : SocketC32 4300 series
1P Comput ClusterBerlin APU
4 Steamroller x86 CPU
Sea Islands GPU
DDR3, PCIe 3.0
BGA, Bolton SCH
HSA support
Toronto APU
4 Excavator x86 CPU
Volcanic Islands GPU
DDR3/4, PCIe 3.0
BGA, SoC
HSA support
1P media clusters
1P Web / Enterprise ervice clustersBerlin CPU
4 Steamroller x86 CPU
DDR3, PCIe 3.0
Bolton SCH
Toronto CPU
4 Excavator x86 CPU
DDR3/4, PCIe 3.0
BGA, SoC
Seattle CPU
4-8 ARM Cortex A57 CPU
DDR3/4, PCIe 3.0
Cambridge CPU
ARM 64-bit cores


これを見るとAMDが明らかに1P向けに注力していることがわかります。1P向けはAPUとその派生のCPUが用意され、2014年に“Steamroller”x86 CPUと“Sea Islands”系GPUを搭載した“Berlin”が、2015年に“Excavator”x86 CPUと“Volcanic Islands”系GPUを搭載した“Toronto”が投入されます。これらにはAPU版とiGPUを省いたCPU版が用意されます。

一方、ハイエンド向けの2,4-way向けはお寒い状況で、2015年まで“Piledriver”系の製品が引っ張られることになります(Opteron 6300には“Warsaw”が投入されるがこれも“Piledriver”系である)。まだ計画が決まっていないので示していないだけなのか、あるいはもうAMDは2,4-way向けから手を引くのかはわかりませんが、そのうち後者のアナウンスがあってももう驚かない状況ではあります。



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コメント
この記事へのコメント
142041 
これはまんまデスクトップ版の使い回しで派生品のCPUのみはGPUを無効化しただけ?
これが本当ならサーバは事実上の撤退だね
2013/12/27(Fri) 01:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142044 
2,4-way向けはお寒いというかコア数/電力チューニングじゃないの
わざわざ変態構造にしてコア数を稼いだBull系当初の目的にSteamrollerはそぐわないだろ
2013/12/27(Fri) 02:11 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142048 
・プロセスで勝負できない=性能で押せない
・アーキテクチャ的に総合CPUの方が先の可能性がある

みたいなものですかね? 同プロセスで言うならば、
"Piledriver"も性能的に劣るわけではないのですが、
少なくともプロセスルールで差が縮まらない限り、
ハイエンドでの勝負は完全スルーでその他に注力でしょうね。
2013/12/27(Fri) 09:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142062 
KaveriはOlandとDGか
2013/12/28(Sat) 17:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142066 
4M8CのAPUを出せばいいことなんだけど
できないのかね
2013/12/29(Sun) 02:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142068 
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/column/virtual/20131227_629232.html
CPUだけじゃもう頭打ちなんだよね。だからインテルもPhiを出してるんじゃね。
2013/12/29(Sun) 13:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142070 
x265エンコーダーみたいなにできないかね?
コア多いの活かすやり方
2013/12/29(Sun) 19:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
142096 
>142070
それは今後GPUが担うべき役割かと
この規模のx86コアの出番って仮想化ぐらいしか残ってないような

コア数増やしてスループット稼ぐという方向性は完全に正しかったけど
そういうのに適した処理はx86である必要もなくなりつつあるわけで
今となっては設計思想に過渡期の中途半端さも感じる
2014/01/02(Thu) 01:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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