北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
First look at new features on Cherry Trail’s GPU(VR-Zone)

Intelは“BayTrail”の後継で14nmプロセスで製造される“CherryTrail”では消費電力を低減するとともに、性能の向上とAPIサポートの拡大を行う。

“CherryTrail”のGPUは“BayTrail”から改良を少しずつ集めたものとなる。そして低消費電力化によりバッテリ駆動時間の延長を実現する。

“CerryTrail”の電力消費低減のための機能は3つで“Backlight reduction”、“Refresh rate switching”、“Panel self refresh”である。“Backlight reduction”は読んで字の如しである。バックライトはMobileデバイスの中で最も電力を食う部分の1つである。バックライトの光度を大部分の場面で下げてしまえば、システムのバッテリ駆動時間を大幅に延長できるが、その分コストもかかり、画質も失われる。Intelは新たな画質向上技術により、“Backlight reduction”では実質的な画質の低下はなくなる。
 
次の“Dynamic refresh rate swiching”は以前より開発されていたもので、最初に技術論文が出たのが2007年であり、ホワイトペーパーが出たのが2010年である。そして遂に“Cherry Trail”で現実のものとなった。“Dynamic Refresh rate swiching”は自動的に高リフレッシュレート・低リフレッシュレートをシステムが表示しているコンテンツに合わせて切り替えるものである。例えば動画再生では高リフレッシュレートとするが、Idle時にデスクトップを表示しているようなときは低リフレッシュレートとする。この機能を用いるにはパネルが複数のリフレッシュレートスイッチングに対応している必要があるが、効率が増すことにより電力消費を低減することが期待される。

次は“Panel self refresh”で、静止画を表示している際はVideo processorをシャットダウンしてしまうものである。また、SDRAMから画像をコピーしないことで、Power bufferの電力消費低減が可能となる。この機能は主にIdle時のバッテリ駆動時間を延長する。

“CherryTrail”の興味深いもう1つの機能が“Graphics Dynamic Frequency and Power Sharing”である。この機能はグラフィック重視のアプリケーション動作時に性能を底上げするもので、Intelは“"intelligent" fashion”と呼んでおり、電力と温度に余裕があるときに動作する。

“CherryTrail”のiGPUの対応APIであるが、メジャーなAPIのより新しいバージョンをサポートすることになる。すなわちDirectX 11.1、OpenGL 4.2, OpenCL 1.2, OGL ES 3.0に対応する。ただし、これらのAPIが同時にサポートされるかどうかはわからない。現行の“BayTrail”ではAndroid環境でのAPIは限定的なものとなる。“CherryTrail”でこれがどうなるかはわからない。
コーデックではVP 8のサポートが強化される。これはGoogle HagoutやYouTubeを意識したものである。“CherryTrail”では通常使うコーデックはハードウェアデコーダーが対応する。ハードウェアエンコーダはH.264とVP 8に対応する。


省電力技術とAPIのサポ―トの追加に加え、Execution unit数の増加も図られる。“CherryTrail”のExecution unitは16となり、“BayTrail”の4から大幅に増加する。つまり、GPUの占める面積がより大きくなり、性能の向上もより大きなものとなる。

以下に“CherryTrail”のiGPUの機能をまとめます。

CharryTrail-T
Gfx coreGen. 8 16EU
対応APIOpenGL 4.2, DirectX 11.1, OpenCL 1.2, OGL ES 3.0
デコーダGen.8 Media Decode
エンコーダGen.8 (up to 1080p60)
DisplayMiniDSI 1.1, HDMI 1.4b, eDP 1.4, DP 1.2
コンテンツ保護HDCP 1.4 (Wired), HDCP 2.1 (Wireless)
省電力機能Intel DPST 6.0,
Panel Self Refresh 2.0,
Dynamic Resresh Rate Swithinc,
Content Adaptive Backlight Control


Wireless Displayにも対応します。
様々な機能の拡張も見所ですが、最も目を引くのがGPUコアがGen.8のExecution unit 16基構成となることです。現行の“BayTrail”がGen.7のExecution unit 4基構成であるため、大幅な性能の向上が期待できそうです。



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コメント
この記事へのコメント
141367 
アグレッシブだなあ
応答不能にならなけりゃいいが・・・
2013/11/20(Wed) 20:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
141376 
16EUあればドラクエXぐらいはいけるようになるな
2013/11/21(Thu) 09:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
141378 
> 帝リフレッシュレート

つよそう
2013/11/21(Thu) 11:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
141388 
>省電力技術とAPIのサポ―トの追加
なるほど完璧な作戦っスねーーーっ Intelだという点に目をつぶればよぉ~
どうせバグの温床にしかならんだろ
2013/11/21(Thu) 20:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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