北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Haswell graphics for GT1 and GT2 revealed(SemiAccurate)

“Haswell”に内蔵されるGPUのうち、最上位のGT3は40基のExecution unitを搭載する。そしてSemiAccurateでは関連してGT3では“Crsytalwell”と呼ばれるオンパッケージメモリが採用されるという話をした。これにより、性能と帯域両方の面で今までの内蔵GPUを超えるものとなる。
ところでGT3の下のGPU―GT1やGT2はいくつのExecution unitを有するのだろうか?


GT1のExecution unit数は10、GT2は20となる。どちらも“Crystalwell”は提供されない。周波数はTurbo時で1200MHz程度になると思われるが、通常時はこれよりも低い周波数となり、消費電力を抑える。

最上位のGT3だけが注目されがちな“Haswell”の内蔵GPUですが、今回はGT3ではなくGT1とGT2に関する話で、そのGT1とGT2のExecution unit数が明かされています。GT1は10基、GT2は20基となり、それぞれGT3の1/4と1/2となります。
 


“Haswell”のGPUに関連し、デスクトップ向けの各Familyとコア数・搭載されるGPUをまとめた記事が掲載されています。

Basic features of Haswell Core, Pentium and Celeron CPUs(CPU World)

今週初めにComputerBase.deがリークしたIntelの資料は、2013年第2四半期までの組込み向けProcessor製品のロードマップを示したものである。
この資料では“Haswell”の具体的なSKUに関する情報は残念ながらないものの、パッケージのオプションやチップセット、CPUの機能などの詳細は記載されており、Family毎にサポートされる機能についても知ることが出来る。いくつかは既出の情報ではあるが、この中で最も興味深いのはデスクトップ向けの“Haswell”のFamilyに関する記述である。Mobile向けに関しても同様な記述はあるが、ここにはPGAパッケージの製品は記載されておらず、4-core+GT3となるSKUの記載もない。そのため、Mobile向けに関しては不完全といえる。
このスライドはあくまでも組込み向けのものであるが、基本的な特徴―例えばコアの数やTDP、サポートされる機能などはデスクトップ向けも組込み向けも変わらないので、この資料からデスクトップ向けCPUの特徴を読み取ることが出来る。


以下に各Familyと搭載される機能を表にしてまとめます。

Familycore
thread
L3 cacheAVXAESTurbo
Boost
memoryGPUTDP
Core i74-core
8-thread
8MBDDR3L-1600GT245W, 65W, 95W
Core i54-core
4-thread
6MBDDR3L-1600GT235W, 65W, 95W
Core i32-core
4-thread
4MBDDR3L-1600GT1 / GT235W, 60W
Pentium2-core
2-thread
3MB / 4MBDDR3L-1333
DDR3L-1600
GT135W, 60W
Celeron2-core
2-thread
2MBDDR3L-1333GT135W, 60W


コア・スレッド数やL3キャッシュとFamilyの関係を見ていくと今までの“SandyBridge / IvyBridge”とよく似たような関係となっています。
一方、GPUに関してはデスクトップ向けでは上位となるGT2がもう少し広く展開されるようで、Core i7とCore i5そしてCore i3の一部にGT2が搭載されるようです。ただし、このGT2搭載がFamilyのほとんどを占める(“IvyBridge”のCore i7のように全てが上位GPUを搭載する)のか、あるいは単にラインナップの最上位のGPUがこれであるという意味で、Familyの一部のSKUへの搭載にとどまる(“IvyBridge”のCore i5のように一部のみが上位GPUを搭載する)のかはまだ分かりません。

(過去の関連エントリー)
“Haswell”に関する話題3題―価格やチップセットなど(2012年8月29日)

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